はじめに
最近疲れやすい、朝起きるとだるい、頭痛やめまい、少しの階段で息切れがする―
こうした日常の「なんとなくの不調」を単なる疲れやストレスのせいだと片付けていませんか?
その不調は、もしかしたら貧血のサインかもしれません。特に女性は月経による定期的な出血がある他、妊娠・出産など、各ライフステージで鉄分が不足しやすく、男性よりも貧血になりやすいと言われています。
そもそも「貧血」とは?
貧血とは、血液中の赤血球内にあるヘモグロビンという酸素を運ぶ役割を持つ物質が減ってしまった状態のことです。全身に酸素が行き渡らなくなるため、いわば体中が「酸欠状態」に陥ってしまうのです。
診断の基準として、ヘモグロビン値が男性で13.0g/dL 未満、女性で12.0g/dL 未満の場合に貧血が疑われます。
貧血の約70〜80%は鉄分不足が原因である「鉄欠乏性貧血」と言われています。ヘモグロビンは鉄分を主な材料として作られているため、体内の鉄分が減ると、その量も自然と減ってしまうのです。
貧血は「美容の大敵」!
貧血は日常生活の不調だけでなく、美容にも大きな悪影響を及ぼします。酸素や栄養が全身に届かなくなることで、以下のようなトラブルを招きます。
顔色・くすみ:肌の赤みや透明感が失われて青白くなり、シミやシワができやすくなる
肌荒れ:肌のターンオーバーが乱れ、乾燥や肌トラブルが起きやすくなる
髪のパサつき:髪に栄養がいかず、抜け毛や切れ毛が増える
爪の変形:爪が白っぽくなり、表面が凸凹し、割れやすくなる
美容は健康であることと同様に、自分らしく輝いて生きるための大切な原動力のひとつです。高価な化粧品などを試す前に、まず自分の体の状態を知り、土台を整えることが美容への近道になります。
毎日の食事から貧血予防
「鉄欠乏性貧血」は、食事から鉄分を効率良く摂ることで貧血の予防・改善が期待できます。
【鉄分を上手に摂るポイント】
〇体に吸収されやすい「ヘム鉄」を摂る
豚肉、レバー、カツオやマグロなどの赤身の魚がおすすめです
〇ビタミンCやたんぱく質を摂り、吸収率をアップさせる
青菜類、豆類、貝類などの「非ヘム鉄」は体に吸収されにくい性質がありますが
ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
〇「タンニン」との同時摂取は控える
コーヒー、紅茶、緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げます。
食事中や食後すぐの摂取は控えるのがベターです。
おわりに
貧血の多くは食生活の見直しで予防・改善できますが、ときには別の病気が隠れているケースもあります。自分の体のサインを後回しにせず、まずは健康診断などを通じて「自分の現在地」を知ることから始めてみませんか?無理や我慢をせず自分の体をきちんといたわることが、毎日を元気に、あなたらしく美しく過ごすための第一歩です。