私はこの愛生館に入職して14年になります。
まずこの介護の仕事を始めようと思ったのは自分が高校生だった頃に祖父が脳梗塞になり、入院したことがきっかけでした。祖父の見舞いに行った際、決して症状の軽くない祖父に対し看護師さんや介護士さんが親身になって優しく接してくれているのを見て感動し、自分も人に感謝されるこの仕事をやってみたいとその時初めて思いました。

入職してすぐ、社会人になりたての私はまだ右も左もわからず、初めての現場にとても緊張していましたが、先輩スタッフや同期の職員がとても優しく、すぐに打ち解けることができました。そのわけは愛生館にはプリセプター制度がしっかりしているということ。公私共にアドバイスをくれる先輩がいてとても心強かったです。今でも困ったことを気軽に相談できたり、気分転換に食事に行ったりしています。こうして仕事をする上で、自分のメンタルを保つためには職場の人間関係が多くを占めていることも学びました。

日々の仕事でのやりがいは、患者様やそのご家族様に心から「ありがとう」と思っていただけるように努めて頑張っていることはもちろん、新たに入ってくる後輩の指導にも気を配っています。自分が入職した頃を常に思い出し、何が辛かったのか、どうしてもらったら助かったのか、嬉しかったのかを仕事を通して教えていこうと思います。

愛生館の理念には、『全従業員の物心両面の幸福を求めると同時に質の高い医療と手厚いサービスを通して人々の人生をより豊かにします』とありますが、本当にその通りだと思います。この言葉を忘れずに、私が初めて介護の仕事に就きたいと思ったあのときのように、いろんな人に感動を与えられるような仕事をしていきたいと思います。