特別養護老人ホームひまわり
介護福祉士 勤務年数5年 山内 紗弥香

現在働いている特別養護老人ホームには立上げから関わらせていただきました。
入居者さんを迎え入れるまでの一か月間、特養・ユニットケアについて勉強しました。その一方で物品を用意しながら、入居予定の方の情報を元に居室を準備したり、スタッフ皆で考えました。どのような施設になっていくのだろうと不安と楽しみがありました。

特養が開設してから一年が経ちましたが、この一年の間にも入居者さんの変化や別れを経験してきました。自分でご飯を食べていた方が徐々に介助が必要になったり、認知症が進んで言動が変化していったり、病気が発覚したり・・・と一年の間にこんなにも変わっていくのだと実感しました。
特養は入居者さんの「最後まで」を支援する施設です。
「看取り」と言われる、入居者さんの最後まで私たちが関わること。
最後を迎える入居者さんを目の当たりにしたのはまだ一度しかありません。目の当たりにした時、何かできないか、どうすればいいのか戸惑い、見守ることしかできませんでした。そして、自分の介助の仕方や入居者さんに対する関わり方、支援の仕方は合っているのかと悩みました。

そんな時に支えとなったのは、やはり同じ職場で働いている仲間でした。
介護経験のある職員からは病気のことや介護の方法を教えてもらい、介護経験のない職員には、教えることで勉強になり、自分では気づかなかったことを新しい目線で知ることができました。皆で話すことで、悩んでいるのは自分だけではないことやこういう考え方もあるのだと気づくこともできました。看取り介護も多職種と連携して、どのような支援が必要なのか話し合いながら、支援させていただいています。

入居者さんにとって良い介護ができているか分かりませんが、家族の方に「ここで過ごせて良かった」と言っていただけると、嬉しく思います。これからもその方に合った介護の仕方を皆で話し合っていきたいです。
ひまわりでは月に一度の勉強会があり、介護以外のことも勉強できます。そのほかに春には桜並木を見ながら皆でお花見もできますし、心地よい日差しが入り、日向ぼっこをして過ごすこともできます。休みもしっかり取れ、連続休暇もあるので、リフレッシュできます。より良い施設となるよう課題はたくさんありますが、職員の皆や新しく入ってくる仲間と一緒に考えていけたらと思います。