愛生館夏祭りでの出来事

愛生館夏祭り

愛生館では年に一度、地域の皆様への感謝の気持ちを込めてスタッフによる自主企画のイベント「愛生館夏祭り」を開催しています。

夏祭りは小林記念病院横の広場で行われます。

せいじは、祭りの準備の手伝いのために小林記念病院に来ていた。そんなせいじの役割は焼きそば担当。

せかせかと祭りの準備をしていたその時一人の女性が現れた。

あいちゃん
こんにちは、いっしょに焼きそば担当になったあいです。宜しくお願いします。
せいじ
あっ はじめましてこんにちは。
ぼくは特養で介護士をしているせいじです。宜しくお願いします。

そして二人は、準備を終え一息ついた。

あいちゃん
せいじさんって 黒いですよね。
せいじ
えっ いきなり黒いって。
ぼくそんなに悪い人じゃないよ。
あいちゃん
いや、そういう意味じゃなくて肌が黒いなって。こんがり小麦色してるんで海とか好きなのかなって。
せいじ
あっ ぼく沖縄出身なんで。
あいちゃん
へー。そうなんだ。沖縄出身なんだ。
じゃあ、マリンスポーツとかやってたりしたんですか?
せいじ
マリンスポーツはやってないけど、バンドはやってたよ。
あいちゃん
へー。バンドマンだったんだ。
そういえば、沖縄に卒業旅行に行った時にたまたま入ったライブハウスで思い出あるな〜〜。
あいちゃん
急に会場の観客がテンション上がり出しちゃって私クラウドサーフィン状態になっちゃって大変な状態になっちゃって・・
あいちゃん
でも、そのバンドのギタリストの人が演奏を中断して助けてくれたんだ。
かっこよかったな・・あの人。
あいちゃん
うーん。
たしか○○ってバンドだったと思ったような・・・・。
せいじ
えっ。それ俺がやってたバンドじゃん。
せいじ
てか、そのギタリスト俺じゃん。
あいちゃん
えっ------。
そーなーのーーー。
 
そういえばどこかで見たことあるようなって思ってたんだけど・・・。
あいちゃん
確かあの時は金髪だったんで全然気づかなかった・・。
あいちゃん
こんな所で再会だなんて。
もしかしてこれは運命の出会い。
せいじ
えっ あの時の女の子があいちゃんか・・・。

それからは、しばらく話はもりあがりお互いを意識する存在に。