回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または大腿骨頚部骨折などの病気で急性期を脱しても、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。
チームアプローチ
当病棟ではリハビリだけでなく、専従の栄養士を配置するなど、多職種連携のもと生活の再建を目指します。 様々なカンファレンスを通して専門職の特色を活かして取り組んでいます。
充実したリハビリ提供
1日最大3時間のリハビリを365日提供します。さらには必要に応じて、自主トレ―ニングも提案させていただき個別性のある関わりを行っています。
退院後の生活を見据えた入院
起床から就寝時までの間、食事や着替え、歯磨きや整容、排泄などの日常的な動作も含めた生活そのものをリハビリと捉えたサポートが受けられることが大きな特徴です。
質の高い医療を提供
当院の回復期リハビリテーション病棟は※入院基本料1を取得し、高度なリハビリテーション医療を展開しています。
※国が定める6段階の病棟基準の中で最高水準
様々な取り組みにより、国が定める基準を大きく上回る実績をあげています。
「実績指数」とは、FIM(日常生活自立度)の改善度と入院日数を疾患毎の計算式に当てはめた数値です。数値が高いほど短期間で高い改善がみられた事になります。
認知症の強い方、社会的入院の方も含めて、様々な方が入院されています。数字だけにとらわれず、地域に求められる在り方を模索し続けています。
当院の退院支援
退院支援の方法は年齢や疾患、環境によって異なります。当院は様々なニーズに応じる為に準備を整えています。
家屋調査と外出同行
家屋調査
自宅退院を目指す患者さんは、早期に自宅の環境を調査させて頂いています。退院に必要な目標を立案して日々の介入を行います。
外出同行
退院後の生活は、ご本人や家族の方にとって大きな不安となります。当院では、外出時にリハビリスタッフが同行して直接動作確認をさせて頂きます。 福祉用具の選定や家屋改修の相談にも対応します。
活動性向上プロジェクト
セラピストと運動する事だけがリハビリではありませんリハビリ以外の時間を利用して活動的な生活を提案します。
高次脳機能評価
脳卒中の中でも対応に難渋するのが高次脳機能障害です。 大切なことは、病気を理解することです。 当院では日常生活を通して、症状や対策をお伝えします。
学術大会
質の高い医療を提供する為に積極的に学術活動を続けています。ご紹介頂いた患者さんだけでなく、次の患者さんの為に様々なデータから検証と研鑽を行っています。
退院後の生活調査研究チーム
自宅退院された患者さんへ転倒の有無や生活の様子をお電話で確認し、退院支援の妥当性を検証しています。
リハビリテーション栄養研究チーム
全患者の体重、筋力、体組成計(InBody)を定期的に測定して、カンファレンスにて必要栄養量などを決めています。