はじめに
10月10日は「目の愛護デー」といわれています。「1010」を横に倒すと眉と目に見えることから、この日が設定されたそうです。
近年、スマホやパソコンなどの使用時間が長くなり、目に負担がかかる環境が増えています。日頃から目のケアをしない方も、この機会に頑張っている目を労わりましょう。
目の健康を守る定期検査
通常の定期健康診断の中で、法律で定められた目の検査は視力検査のみです。しかし、目の病気には、初期から中期にかけて自覚症状が少ないものが多くあります。例えば、「ぼんやり見える」「かすんで見える」「暗く感じる」「視界が狭くなる」などの症状が徐々に出ることもあれば、突然現れることもあります。
それらの症状が出る前にできることは何でしょうか?
答えは「眼底検査」です。
眼底検査はなぜ大切?
日本における視覚障害の原因の80%以上が眼底疾患です。特に、失明原因の第一位である緑内障は、年々増加しており、自覚症状が出にくいことで知られています。実際、緑内障と診断された人のうち約60%は、診断時に自覚症状がないという調査結果もあります。
眼底検査を受けることで、早期に眼底疾患を発見し、適切な治療を行うことが可能となります。
眼底検査とは?
アイフレイル(加齢による目の機能低下)の自己チェックも有効です
- 目が疲れやすくなった
- 夕方になると見にくくなることがある
- 新聞や本を長時間見ることが少なくなった
- 食事の時にテーブルを汚すことがある
- 眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
- まぶしく感じやすい
- まばたきしないとはっきり見えないことがある
- まっすぐの線が波打って見えることがある
- 段差や階段で危ないと感じたことがある
- 信号や道路標識を見落としたことがある
(出典:アイフレイル啓発公式サイト https://www.eye-frail.jp/)
2つ以上該当したら、眼科医への相談をおすすめします。
おわりに
人が体の外から受ける情報の80%は目から入るといわれています。
「目は大事」と誰もがわかっていますが、健康維持のために自分で努力できることは限られています。将来の目に対する不安を解消し、早期発見するためには定期的な検査が有効です。健診を受ける際には、眼底検査が含まれているか確認をおすすめします。
当健康管理センターでも、眼底検査を受けることが出来ます。お気軽にお問合せください。