はじめに
皆さんは「ヒートショック」がどのような症状かご存じでしょうか。
ヒートショックとは、急激な温度変化で血圧の大きな変動が起き、心臓や血管に負担がかかる健康リスクのことをいいます。高齢者や高血圧症などの生活習慣病がある方に多いと思われがちですが、実は若年者起こりうることが、近年注目されています。
2つのタイプ「山型」と「谷型」
ヒートショックには主に「山型」と「谷型」の2種類のタイプがあります。
山型ヒートショックは、暖かい室内から寒い脱衣所や浴室へ移動した際に、血圧が急上昇することで起こります。脳梗塞や心筋梗塞などの重大な疾患を引き起こす恐れがあり、高齢者や高血圧などの生活習慣病を持つ方に多いとされています。
一方、最近注目されているのが、「谷型ヒートショック」です。
谷型は山型とは逆に、入浴による温熱効果で血管が広がり血圧が低下します。その後、湯船から出ることで温熱や水圧の影響がなくなり、さらに血圧が急激に下がることでめまいや立ちくらみ、場合によっては意識障害を引き起こすことがあります。
普段血圧が正常な若年者にも起こる可能性があるため注意が必要です。
谷型ヒートショックを起こしやすい人
谷型ヒートショックは若年者も含む全世代の方に発症のリスクがあると言われています。特に、次のような方は注意が必要です。
・食後や飲酒後に風呂に入る習慣のある方
・20分以上の長風呂の習慣がある方
・低血圧の方
・貧血気味の方
・女性(男性に比べ血圧が低く、貧血傾向の方が多いため)
谷型ヒートショックを防ぐために
谷型ヒートショックを予防するために、以下の点を心がけましょう。
・長時間の入浴は避ける(目安:全身浴10~15分、半身浴:20分程度)
・湯船でスマートフォンを見るなどの「ながら入浴」は控える
・湯船から出るときはゆっくり動く
・飲酒後や食後すぐの入浴は避ける
・入浴前に水分補給を行う
・脱衣所や浴室との温度差を5度以内に保つ
まとめ
ヒートショックは高齢者だけの問題ではありません。特に冬場は、基礎疾患のない若年者でも起こりうる「谷型ヒートショック」は、注意が必要です。
正しい入浴習慣と対策を心がけ、寒い季節も安全な入浴を心がけましょう。