はじめに
血管年齢を測定したことがありますか?町の健康フェスティバルなどで測定したことがある方もいるかもしれません。今日は血管年齢についてお伝えします。
血管年齢が高いと、心臓の血管がつまっておきる狭心症や心筋梗塞など心血管疾患(CVD)を引き起こすリスクが高まります。喫煙、高血圧、腎臓病、糖尿病、高コレステロール、肥満、ストレスなどがリスクとなり、症状が現れたときは重症となっていることが多く死に至る危険性も高いと言われています。
健康フェスティバルでは、簡易版を使って血管年齢を測定することが多いと思います。健診では医療用機器を使って、血管の硬さとつまり具合から血管年齢を測定します。
血管の硬さ(CAVI検査)
血液が流れるときのポンプの内側の圧力(血圧)の変化をみて、血液を送り出すポンプ機能が十分に働いているか、つまり動脈が硬くなっていないかどうかをみます。
CAVIの値が8.0未満は正常範囲ですが、8.0~9.0は境界域で、9.0より高いと動脈硬化が進んでいるといえます。
血管のつまり具合(ABI検査)
ABIとは、足首(Ankle)と上腕(Brachial)の血圧比の指標(Index)の略で、血管の狭さを測定し、つまり具合の程度がわかります。
血管を若返らせる食事
ここからは、血管年齢を下げるためのおすすめの食材について解説します。
減塩にチャレンジ
塩分摂取量を減らすためには、食事の際にひと工夫を加えてみましょう。いつものお醤油を減塩タイプに変える、市販のドレッシングではなくお酢やレモン汁などを調味料として活用する、など簡単なことから始めてみましょう。
カリウムを含む食品を摂取する
カリウムには塩分の排出を促す働きがあり、減塩のサポートにも最適です。納豆・豆腐などの大豆製品、野菜では、かぼちゃ・ほうれん草・ブロッコリー・枝豆・イモ類、など身近なものにもカリウムが多く含まれています。またりんご・バナナなどの果物はカリウムだけでなく食物繊維や抗酸化成分も含まれています。まずは、手軽な食材から始めていきましょう。
抗酸化成分で血管を若返らせる
活性酸素は血管を傷つけ、血管の老化を進行させます。喫煙、ストレスなどいろいろな要因で活性酸素は体内に増加します。トマト・にんじん・かぼちゃ・ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれる抗酸化成分を摂取して活性酸素が増えることを予防しましょう。
この他に、適度な運動も血管年齢を若返らせるために有効とされています。
おわりに
皆さん、。喫煙、高血圧、腎臓病、糖尿病、高コレステロール、肥満などが当てはまったら、健診で血管年齢検査を是非行いましょう。