はじめに
ピンクリボンは、1980年代のアメリカで、乳がんで亡くなられた患者さんの家族が「このような悲劇が繰り返されないように」と願いを込めて作ったリボンから始まった、乳がんの啓蒙運動です。
乳がんの早期発見・早期治療の重要性を伝えるための世界共通のシンボルマークとなっています。
乳がんは女性が罹るがんの第1位
日本では毎年9万人以上が新たに罹患しており、日本人女性が罹るがんの第1位です。
年々患者数は増えていて、今では9人に1人が乳がんになるとも言われています。
30代後半から急激に増え始め、40代~60代で最も多くなります。
働き盛り・子育て世代の比較的若い世代に多く、決して他人事ではありません。
乳がんは自分で見つけられる?!
乳がんは自分で気が付くことが出来る可能性のある、数少ないがんです。
全体の約7割が自分でしこりや乳房の変化に気づき、見つかったというデータもあります。
ブレスト・アウェアネスを習慣に
ブレスト・アウェアネスとは、”乳房を意識する生活習慣”です。
『Breast=乳房』
『Awareness=自覚している』
普段の乳房の状態を知っておくことで、ささいな変化に気づきやすくなります。
次のポイントを意識して、自分の乳房を知る習慣をつけましょう。
①普段の乳房の状態を知る。(ブレストチェック)
着替えやお風呂の時間に、いつもと変わりないかな?という気持ちで日常的に行いましょう。しこりを探すという意識はいりません。
②乳房の変化に気をつける。
・痛み
・しこり
・赤み
・ひきつれ、へこみ
・乳頭からの分泌物
・乳頭や乳輪のただれ
こんな変化があったら要注意です。
③変化に気づいたら、すぐに医師に相談する
普段の自分の乳房とちがう、変化に気づいたら次の定期健診を待たずに、すぐに乳腺専門の医療機関を受診しましょう。
④40歳になったら2年に1回、乳がん検診を受ける
症状がないうちに検診を受けることで、早期発見が可能になります。
乳がんの好発年齢は40~60歳代といわれています。40歳以上の女性にマンモグラフィを使用した乳がん検診が推奨されています。
おわりに
毎月19日はピンクの日です。
一度、自分の乳房と向き合ってみてください。