みなさん『訪問看護師』って、聞いたことありますか?
聞いたことがあっても、具体的にどんな仕事をしているか分からない方も多いのではないでしょうか?
愛生館には「しんかわ訪問看護ステーション」があり、訪問看護を行っています。
実際に、当ステーションで『訪問看護師』として働く従業員に話を聞きましたので、ご紹介します!

訪問看護師とは?

訪問看護の場合は、利用者さんやご家族が主体です。常に、私たちは「ご自宅にお邪魔させて頂く」という気持ちで、サービス提供をさせてもらっています。
サービスは身体のお世話、清潔援助、食事介助やご家族の相談役や体調管理など幅広く対応します。こちらから特別な医療器具などをお持ちするのではなく、自宅にあるもので、その家のルールに沿って対応します。もちろん食事も、ご家族が作ったものを召し上がって頂きます。
しかし、そのため「あれがあるといいなぁ・・」と思うこともあります。そんな時は「〇〇があると便利ですよ」「〇〇があると助かります」などと、アドバイスとしてお話をさせてもらっています。あくまで判断頂くのは利用者さんとご家族です。強制などはせず、風通しの良い関係性を築けるよう心掛けています。

現在働いている訪問看護師は、どんな方?

現在働いている従業員は、全員が入職時『訪問看護師』未経験!
当ステーションには「訪問看護師をやってみたい!」という熱い想いを抱いて入職してきてくれました。
常勤従業員だけでなく、数時間パートの方もいれば、ガッツリ8時間パートの方もいます。皆さん働き方はマチマチです。サービス提供開始時間などの都合上、全てのご希望に応えられるわけではありませんが、ご家庭などの状況に合わせた働き方をしやすい職場です!
そして、全員が病院勤務を経験して訪問看護にきました。病院では一つのGOALが退院です。看護師としての経験を積むにつれて「ご自宅に帰った後、どう過ごしているのだろう?」「住み慣れた自宅での生活を支えたい」という想いが芽生える人も少なくありません。 そんな時、在宅での様子を見て、支える事が出来るところも訪問看護師の魅力です。

訪問看護師の一日は?

利用者さんの担当ケアマネジャーが立てた計画に則って、指定された時間でサービス提供をします。当ステーションの訪問看護サービス提供地域は、碧南・高浜市の全域。刈谷・安城・半田・西尾市の一部地域が対象です。
8時45分には事務所を出発し、9時からサービス提供開始!
3件程訪問し、お昼頃に事務所に戻ってお昼ごはん!
13時のサービス提供に合わせて午後の訪問へ出発!
夕方に戻り、記録をつけて退勤!
と、一日に5件、6件訪問をし、利用者さんの看護にあたります。一日があっという間で、充実した日々を過ごすことが出来ます。
パートさんは、午前中に3件程訪問をして退勤!という方もいますよ。
訪問先は、毎回同じ看護師が同じ利用者さんを訪問するのではなく、緊急時に誰でも対応が出来るように、チーム内で順番に訪問しています。

訪問看護師で大変なことは?

利用者さんの中には、医療的な助言を求める方や介護者であるご家族の身体の相談をされる方など三者三様です。しかし、訪問者は自分一人。その中で、毎日様々な場面に遭遇します。自分自身の看護判断の正確さも問われ、しっかりと考えた上で対応をしても「これで本当に良かったのかな」と思ったり、迷ったり、行き詰ってしまう事は今でもあります。
その為、訪問看護師同士で情報共有が出来る場を意識的に設けて、お互いに意見交換をし合っています。訪問は一人ですが、周りに仲間がいることはとても心強い存在です。
また愛生館には、法人内に病院、様々な介護施設もあり、相談や連携がしやすい環境です。働く側だけでなく、利用者さんにとっても同じ法人であることは安心、信頼に繋がり、紹介がしやすいところは愛生館の強みです。
そして、利用者さんの主治医である医師とも関わりが必要になります。病院であれば、その病院で働く主治医に指示を仰ぎます。しかし、利用者さん毎に主治医は異なるので、それぞれの主治医と連絡を取り、考えを確認しながら連携を図ります。市中全員の医師との関わりが必要になり、初めは特に大変でした。その分、色々な考え方や視点、対応方法など学ぶことが出来ます!この経験は、きっと自分自身の力に繋がります!

訪問看護師の魅力は?

サービス提供時間内は、利用者さんとしっかりと向き合い、じっくり関わることが出来ることが一番の魅力です。病棟勤務の場合、なかなか一人ずつ利用者さんからじっくりお話を聞くのは難しいところがあります。しかし、訪問看護の場合、サービス提供中には身体のことだけでなく、青春時代の話、仕事の話など、色々な話を聞きながら、関係を築くことが出来ます。そんな利用者さんと過ごす時間が好きです!
また、夜勤がないことも特徴です。常勤従業員は、PHS待機当番(17:30~翌8時30分)が順番に回ってきますが、頻度としてはそんなに多くありません。もちろんPHS待機当番の時には、手当も支給されます。
そして毎日運転をし、一人でご自宅にお邪魔をして、看護をする。そんな緊張感ある役割に対し、愛生館では独自で、1件毎に訪問手当が支給されます。 日々、緊張の連続!でもその分やりきった時の達成感や充実感は半端ないです!

訪問看護師からメッセージ!

訪問看護師となり約5年。何度も失敗をしました。落ち込んだり、悔しかったり、時には泣きながら事務所に帰ってきたこともあります。そして痛い思いをしたことは数知れず・・。でも、やっぱり訪問看護が好き!そんな風に胸を張って言えるのは、それ以上の魅力があるからです!
今後、ますます“ほぼ在宅!たまに入院!”というスタイルが主流化し、訪問看護師の活躍の場は広がっていきます。やってみたいなぁと思っていた方!この話を聞いて、少しでも興味が湧いた方!勇気を出して一度ご連絡くださいね。
もちろん初めから一人で訪問して頂くことはありません!
自信がつくまで先輩が一緒に訪問しますので、安心してくださいね。



いかがでしたでしょうか。
『訪問看護師』からの声をお届けしました。
皆さんに、どんな仕事か伝わっていると嬉しいです。少しでも興味のある方は、ご連絡お待ちしております(◍•ᗜ•́)✧

《お問い合わせ》
愛生館 本部 人事課(日浦まで)
☎(0566)41-7621