「 全日病 神野正博会長 テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』出演に寄せて 」

「地域医療は崩壊寸前…病院閉鎖が相次ぐ理由」地域医療を担う愛生館として、他人事ではない内容

代表曰く、

生活をする上に欠かせない病院の窮状が、最近取り上げられています。

特に、国から支援のある公立病院と違い、この窮状が続くと多くの民間病院が存続出来なくなり、医療崩壊が現実となります。

世界に誇る日本の医療制度について、多くの国民が理解を深めないといけない時期だと思う中、非常にわかりやすい内容をシェア致します。

社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院 神野正隆先生のコメント

★羽鳥慎一モーニングショーに理事長出演

本日は朝から羽鳥慎一のモーニングショーに理事長(父)が全日本病院協会会長として出演し、日本の医療提供体制(特に病院)の窮地をお話しました。テレビを見た何人もの方にわかりやすく良かったと言って頂くも、見てないからわからない状態でしたが、先ほど録画を見て確かにわかりやすかったなと、理事長頑張った‼︎(偉そう)。コメンテーターの玉川さん、山口さんもよく勉強しているなと(偉そう)

改めて自分の言葉で言うと、今の制度は病院という企業の努力要素の限界を超えているレベルかと思います。診療報酬は公定価格であるために、一般の企業と違い、医療サービスの内容によって自分たちで価格設定をすることができず、そこにきてこのインフレ基調で、人件費も診療材料費も医薬品費も委託費も光熱費等の経費もみんな上がる…更に言うと控除対象外消費税といって病院が材料や医薬品を購入する時は当然消費税がかかりますが、患者さんに窓口でお支払い頂く会計では消費税はかけられないというアンバランス。そりゃあ赤字病院だらけになるよねと。そして黒字化できている病院も利益はわずか。これでどうやって病院の建て替えや次のヒト・モノへの投資ができるんだって話です

社会保障費を高齢化の伸びに抑えるとかいう抑制ありきの政策のおかげで、全国の病院にいま冗談抜きで窮地に立たされている。高齢化の伸び以外に医療の高度化、そして物価等にも影響されますからね…

今まで医療従事者の気合いの要素でギリギリ成り立っていた病院医療はもはや、質の高い医療が、安い医療費で、いつでも誰でもすぐ受けられるという「質・コスト・アクセス」の3つとも同時に選択できるのはもう限界であるという議論を国・行政は本格的にしないといけないと強く思います。

ただ、泣き言を言っても国や行政が手厚い補助をしてくれるなんてことはないと個人的には思っているので(ない袖は振れない的な)、父には全日病会長として日本の病院のためにも色々と国に働きかけてもらい、自分は足元・ホームである恵寿の医療と経営の質を極めていくことに注力です。うちはDXとDATAとDESIGNの3つの戦略による一点突破でそれを極限まで極めます

全ては職員・家族と、患者さん、地域の医療を守るために。その信念と覚悟は誰にも負けぬようこれからもその刀を磨いていきたいです

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※  社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院さんといえば、能登半島地震を想定外なく乗り切ったBCPの名手(?)ですね。神野正博理事長は、「私たちは能登半島地震でも医療を止めない」。と話されたことがとても印象に残っています。

当法人も、見学させていただいたりして、とてもお世話になっていますね。

さて、こちらの内容につきましては、以前、皆さんに知って欲しいという代表の想いから、当法人の役職者にもTVerでの見逃し配信をご案内したので、記憶にある方が多いと思いますが、「地域医療は崩壊寸前…病院閉鎖が相次ぐ理由」をテーマでしたね。

課題山積の中で、行政に対して奮闘してくださる方々に感謝です。

課題解決には、一人ひとりの力は小さくても、私たちにできること、私たちにしかできないことがあると思います。力(ベクトル)を合わせて、頑張りましょう!!