~食事と治療~
1日に3回の食事の時間!その時間が幸せだと感じられるといいですよね(^^)
今回は当院で提供している治療食を紹介したいと思います。
第一弾は【糖尿病食】です*
糖尿病食とは・・・糖尿病の方のための食事です。
・・・糖尿病ってどんな病気⁉
誰でも食事をすると、一時的に血糖値が高くなりますが、膵臓から<インスリン>というホルモンが分泌されることで、時間とともに正常値に戻ります。ところが、このインスリンの分泌量が少なくなったり、インスリンが分泌されてもうまく働かなくなったりすると、血糖値が高い状態が続いてしまいます。これが糖尿病です。
糖尿病の発症予防・進行抑制をするためには、血糖値の良好なコントロールが必要です。
そのために、食事療法はとても大切になります。では、どんな工夫ができるのか一例を紹介したいと思います。
下の2つの写真を比べてみてください。
一般食(米飯/かに玉/さつま芋のバターきんぴら/キャベツサラダ/ババロア)
糖尿病食(米飯/かに玉/カリフラワーのソテー/キャベツサラダ/ババロア)
一般食では≪さつまいものバターきんぴら≫ですが、糖尿病食では≪カリフラワーのソテー≫になっています。
この日の献立では糖質の多い≪さつまいも≫は≪カリフラワー≫に変更し、糖質の量をコントロールしています。
また、塩分摂取過多も糖尿病を進行させる原因になるため、献立内容により塩分の調整も行っています。
※糖質の多い食品・・・穀類・いも及びでん粉類・砂糖及び甘味類
糖尿病の方、血糖値が高めと言われたことのある方は、下の①~③を少し気にかけて食事を楽しみましょう!
①おかずに糖質のものがある時は、いつもより少し主食を減らす
②コロッケとマカロニサラダなど糖質×糖質の組み合わせを避ける
③野菜やたんぱく質から食べる(カーボラスト)
※カーボラストとは、炭水化物・糖質を最後に食べるという食事の方法です。血糖値の急上昇を抑える効果があります。
糖質の多い食品を食べてはいけないのではなく、食べる量・組み合わせ・食べ方を工夫することが大切になります。
当院では、入院中の患者さんには退院後も安心して食事をしていただけるように、自宅退院の際、管理栄養士が患者さん本人またはご家族へ栄養指導を行っています。
また、外来でも必要に応じて栄養指導を実施しています。食事について気になる方は、主治医へご相談ください。