こんにちは!栄養管理科です🍳
病気になると、厳しい食事制限が待っている・・・。と思っていませんか。
今回は、当院の治療食のひとつである糖尿病食についてご紹介します!
糖尿病食とは?
良好な血糖コントロールを保ちながら合併症を予防するためのお食事です。糖尿病になると、血糖値を下げる働きのあるインスリンというホルモンの分泌量が減少したり、効きにくくなることで高血糖状態が続いてしまいます。高血糖状態が続くことで、糖尿病の合併症(糖尿病網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害)を引き起こします。そのため、血糖値を適切に管理することが必要です。
そこで今回は当院の糖尿病食をご紹介します♪
◆下記の2枚の写真を見比べてみましょう。
一般食 ご飯180g/すき焼き風煮物/じゃがいものソテー/ブロッコリーサラダ/中華スープ

糖尿病食 ご飯150g/すき焼き風煮物/なすの含め煮/ブロッコリーソテー/中華スープ

2枚の写真の違いは見つけられたでしょうか。
ご飯と副菜に注目してみて下さい!
当院の糖尿病食は指示エネルギー量にあわせて主食の量を調整し糖質量を管理しています。
そのため1日1600kcalの場合、一般食では〈ご飯180g〉のところ、糖尿病食では〈ご飯150g〉にしています。また、この日の献立では〈じゃがいものソテー〉を〈揚げなすの含め煮〉へ変更することで糖質量を管理しています。
これらの変更で糖質量は約15g減らすことができ、これは砂糖大匙1.5杯分の糖質量に相当します。

糖質の多い食品には、米やパン、麺類などの主食になるもの、じゃがいもやさつまいもなどのいも類、砂糖などがあり血糖値の上昇に影響します。糖尿病の方、血糖値が高めといわれている方は特にこれらの食品の摂り過ぎには注意しましょう。
糖質の多い食品のおかずを複数食べないようにする、いも類のおかずがあるときは主食の量を減らすなどの調整ができるとよいですね。
糖尿病の食事療法では、食事量の制限が必要な場合もありますがこのように主食量を抑えておかずにボリュームを出したり、別の食材へ変更することで、十分な食事量をとりながら良好な血糖コントロールへつなげることが出来ます。
当院では、退院後も食事療法が継続できるように栄養指導を行っています。また、外来でも栄養指導を実施しているため食事について気になる方は主治医へご相談ください。