こんにちは!栄養管理科です🍳

今回は病院食をよりよい食事とするための取り組みをご紹介します。

患者さんにとって、食事は病気の治療やリハビリをするための重要なエネルギー源となります。そこで当院では、患者さんが十分にエネルギーをとれるように、食事をよりよくするための取り組みとして献立の改善、新メニューの作成を行っています。

◎献立の彩りを改善した例

食事は患者さんへ提供される前に医師・栄養士による検食を行います。そこで、味付けや見た目、量、加熱不足など、食事を提供するうえで問題がないかを確認します。問題がある場合、栄養士・調理師が連携し改善していきます。

実際に献立の改善を行った例を2つご紹介します。

下記の写真を比べてみて下さい。

〈改善前〉                  〈改善後〉

ご飯/親子煮/れんこんの炒め煮          ご飯/親子煮/れんこんの炒め煮

白菜の和風ゆずサラダ/味噌汁          オクラの塩昆布和え/味噌汁

この日の献立では【全体的に見た目が似ている】という意見がありました。そのため新メニューとして〈オクラの塩昆布和え〉を作成し、〈白菜の和風ゆずサラダ〉と変更しました。オクラの緑を加えることで、彩りの良い献立となりました。また、塩昆布を使用することで味に変化のでる献立となりました。

◎新メニューを取り入れた例

今回ご紹介する新メニューは〈キャベツとあさりの旨味パスタ〉です。

「患者さんにパスタを食べてもらいたい!」という調理師の強い思いより考案したメニューです。パスタの大量調理は、麺の水分量や茹で加減の調整が難しく何度も繰り返し調理が必要でしたが、栄養士・調理師ともに協力し合い無事完成することができました。当院では初のパスタ提供となりました!

実際に患者さんに感想を聞くと、「美味しかった!」、「パスタを楽しみにしていました!」という嬉しい声をいただくことができ、患者さんに喜んでいただけていると感じています。

このように、献立に改善の必要があるときのみでなく、患者さんにとって病院食が楽しみとなるように新メニューを取り入れることも必要と考えています。

病院食は“安心・安全で栄養バランスが良い“だけでなく、美味しくて彩りも良く食欲がそそられる食事を目指し、よりよい食事提供を求めて日々献立改善を行っています。病気の治療やリハビリに励む患者さんにとって食事が入院生活の楽しみとなるようサポートしています。